70歳以上の自己破産が増えてるって本当?
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70歳オーバーの困窮ぶりが深まっていることを如実に示すデータがある。日弁連の調査(2014年)によれば、自己破産者に占める70歳以上の割合は2005年の3.05%から急増。全体の8.63%を占めている。
情報源: 70歳以上の自己破産が急増 2005年は3.05%で2014年は8.63% | マネーポストWEB |『マネーポスト』(小学館)公式サイト
老後の自己破産に至る原因とは?
記事によれば、現役引退後収入が激減したにもかかわらず現役並みの生活を続けた結果だったり、定年後も続く住宅ローンの返済だったり、それらの問題を解決しようと無計画に借金だったり投資だったりを行った結果そうなっただけのように読み取れますね。
単に当事者のマネープランが無かったり、リスク管理があまいだけと言ってしまえばそれまでですが、もう少し原因を深く考えてみる。
生活水準はなかなか変えられない
生活水準を上げることは収入があれば簡単に上げることができますが、生活水準を下げることはなかなか難しいものです。
生活水準を下げるとは今まで受けてきた便利なサービスをやめるとか、外食の回数を減らすとか、趣味を減らすとか日常のちょっとしたことの我慢を積み重ねなくてはなりません。
一つ一つは小さなことでも、積み重なるとなかなか苦しく感じるものです。
特に一度便利だと感じたことをやめたときに感じる不便さというのはストレスが大きく、日々ストレスをためていくようになります。
そして、生活水準を落とすのに一番やっかいなのが見栄です。
服や車、アクセサリーなど他人から見て容易にその人の経済状況を判断できるものに関してはなかなか水準を落とすことができません。
見栄は張り出すと後には引けません。
生活水準を落としたことを他人に悟られるのを恐れるあまり無理をしてでも見栄を張り続ける人もいます。
見栄なんてのは百害あって一利無しだと私は思ってます。
家計やマネープランはシビアに
今、住宅を購入しようとしているそこのあなた!
賃貸派か持家派かの議論についてはまた別に機会にするとして、購入額について営業に言われるままちょっと無理した金額になっていませんか?
提示された金額を見て、ボーナスを併用していけば払えなくもないかな?
そう思ってる人はもう赤信号です。
払えなくもないかなということは家計においてギリギリで払えるということです。
ギリギリということは何か不測の事態が起きた時にあっという間に家計が破綻することを意味します。
このまま超低金利が続くと誰が保証できますか?
このまま収入が順調に上がっていくと誰が保証できますか?
住宅ローンは長期戦です。ある程度のリスクを考慮しておかないと老後破産は目の前です。
何より住宅は見栄の最たるものだと思います。
少しでも広く大きな自慢できる家を持ちたい気持ちは理解できますが、それで生活が破綻しては元も子もありません。
見栄はリスクです。
収入とリスク、十分の考慮した上で無理のない計画をおすすめします。あくまでシビアに。
老後の投資先
記事の中で住宅ローン返済にあてるため投資をして失敗した男性の話がありましたが、よく聞く話です。
退職金を投資に回して損失を出すお話。
そもそも現役時代に投資をしてこなかった素人が退職してから急に投資を始めて、銀行員や証券マンのいわれるがまま金融商品を買ってうまくいくわけがないと思いませんか?
現役時代は株式などの積極投資、老後は国債などの安全投資へとポートフォリオの比率を切り替えていくのが普通だと思います。
投資を始めたときはポートフォリオも考えず一攫千金を狙った積極投資をしてしまうものです。私もそんな一人でした。(経験ある方も多いのでは?)
そうした投資の失敗を積み重ねることでうまく資産運用ができるようになっていくのですが、退職後、何も経験を積んできてない人が退職金という大金を投じて積極投資を行うなんて正気の沙汰ではありません。
損失は出るべくして出ていると言わざるを得ません。
現役の今から投資を
NISAやiDeCoなど、今は投資をしやすい環境にあります。
銀行に預けておいてもお金は増えません。
若い方なら投資で失敗するなら今のうちに。
投資は早いに越したことはないです。お金は複利の効果で時間をかければかけるほど増えます。
投資と構えず、毎月ちょっとずつの積み立てでも10年後、20年後には大きな運用益が出ているはずです。
老後のためにも今できることを、今この瞬間から。